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4/22
Brooktonから10㎞くらい~Perth 150㎞くらい
日曜日、ということで張り切ってパースに行っても電話会社が休みでモデムは手に入らない。
ゆっくりと10時近くに起きて出発、腹が減ったので最寄り(といっても90㎞先)のマクドナルドを目指す。
パース東部のアーミデールという地区でブランチ&買い出し。
バイクを停めたときにたまたま同じタイミングで隣に停めた125CCスクーターの夫婦が帰りに出るときも同じタイミングだったので少し会話。
さすがに荷物満載だと目立つらしく、たまに話しかけられる。
このあとはフリーマントルに移動。
フリーマントルと言えば悪名高きシーシェパードの実質的な母港として有名。
個人的にはもちろんシーシェパードの事が嫌いなので彼らの船を見かけたら石でも投げてやろうと思って探してみたが、あいにく不在のようだった。
捕鯨シーズンが終わったからマグロ漁の妨害にでも行ったんだろうか…?
適当に1時間ほど散策して海岸を入っていると、遠目にパラ(?)のようなものを見かけたので目を凝らしてみるが、パイロットがぶら下がっていない。
近づいて確認してみるとカイトサーフィン!
やっているところを生で見るのは初めてなのでビーチに入ってしばらく観察。
パラグライダーとは元が同じだけになかなか興味深い。
使われているカイトはほぼみんなオゾン製。
パラとは違って風圧で膨らむのではなく、あらかじめ骨となるチューブに風船のように空気を入れておいてカイトを形成するのが結構違う点。
パラと違って高い揚力を必要としないから、シングルサーフェイスで充分なのだろう。
適当な人に話しかけて聞いてみると、この先40㎞くらいビーチなのでそのあたりにまで行って帰ってこれるらしい。
仙台の海岸線もそのくらいあるので、これをやったら絶対楽しいだろうなと思った。個人的に海水が得意でないので自分はできないけど。
夜は近くのキャラバンパーク。10ドルと安いが、キッチンが無かったのが痛かったな。
4/23
Perth市内をウロウロ
待っていた月曜日!ということでさっさと起きてニッテル(電話会社)に向かう。
が、調べた住所が非常に分かりにくく、30分以上さまよう。
ようやく店を見つけて安心すると、実は営業時間が12時から!
ある意味これもオージータイムなんだろうか…?
…とここに至るまでかなり時間を食ってしまい、路上駐車のタイムリミット30分をオーバーしたのであわてて戻る。
多分大丈夫だと思うが万が一当局に指摘されたら嫌なので別な場所を探す。
適当に見つけた公園に無理やりバイクを置いて、ニッテルまで歩く。
シティは意外とコンパクトなので歩きでもなんとかなる感じ。
ニッテルの帰りには日本食レストランで久々のラーメン!醤油とんこつが美味かった!
4/20
Balladonia-Ravensthope 576km
朝早めに起きてサクサク進む。
NorsemanのしょぼいIGA(スーパーマーケット)で昼飯を買って適当な場所でランチ。
3時少し前にEsperance着、桟橋を少し見た後ウールワースで買い物、町から出ようと思ったら芝生のグランドでなんとパラ発見!
聞いてみると町のすぐ近くに海岸エリアがあるらしい。
今日は風が良くないので、砂出しがてらグラハン練習(地上でやるグライダーコントロールの練習)をしていたそうだ。
西オーストラリアのパラ人口なんて相当少ないはずなのに、こんなところで出会うとはまさに奇跡的。
パラに縁があるなとつくづく思った。
いつかこっちのエリアも飛んでみたいなぁ。
そのあとは180㎞をノンストップで。
Ravensthopeに着いた時には真っ暗。
キャラバンパークの熱いシャワーを浴びて冷えた体を温めた。
晩飯を作ろうとBBQエリアに行ったら、英語じゃない会話をするカップルがいたので話しかけてみると、チェコから来た留学生だそうな。
セダンの車一台にテント一つ持って、なんとケアンズから。
裕福なオージーのキャンピングトレーラーとは好対照、なんとなく共感を持ってしまう。
このあと北回りでケアンズに戻るとの話だった。
4/21
Ravensthope-Brooktonから10㎞くらい 403㎞
今日の目的地はまずはウェーブロック。
「美味しんぼ」の山岡士郎も訪れたというこの場所は、ひそかに来てみたかった場所のひとつ。
エアーズロック”ウルル”ほど有名でなく、人がそれほど多そうでもなさそうなところがまたいい。
9時過ぎにチェコ人カップルに別れを告げて出発するが、今日は風が強く、車体がかなり風に持って行かれる。
あまり速度を出せなかったが、主要道ではないので交通量も少なく、3~4台に追い越されただけで無事ウェーブロックのある町、Hydenに到着。
ウェーブロックは町はずれにあるが、看板がいたるところにあるのでたどり着くのは容易。
駐車場に入って料金(バイク$3.5)を払い、桟道を歩くと3分で到着。
その名の通り、ハワイのサーファーが乗ってる大波をそのまま固めたような岩。
太古の昔の堆積岩が、比較的新しい時代に地中にしみこんでくる雨水で浸食されてできたのがこの岩らしい。
数百万年前に隆起して現在の姿になったとか。
と言ってもウェーブロックはこの岩の一角だけで、本当はハイデンロックという大きな岩の一部。
小一時間ほど岩の上に登ったり景色を楽しんでウェーブロックを出発。
HydenのIGAで食料を買おうと思ったら、すでに閉まっていて少し途方に暮れた。
イナカ町のスーパーは土曜日は1時までだということを思い出す。
あきらめて先に進むが、この先パースまで大きな町は無いのであきらめるしかなかった。
200㎞位走ったBrooktonの町の公園で自炊。
なぜか25ポンド砲が展示されている公園で、銘板を読むに1960年にわずか10ポンドで払い下げられてこの場所に持ってこられたそうな。
この後は10㎞ほど走ってキャンプ。
4/18
Ceduna-Border Villageのちょい手前 468km
昨日に引き続き暑い。
そしてハエも非常に、いや異常に多い。ちょっと休憩しようものなら大群でたかってくる。
すこし興味深いのは、マニラでも見かけた普通のイエバエよりも一回り小型のハエが多いこと。
乾燥していて水に制限があるとあまり大きく成長できないのか、それとも全く違う種類のハエなのだろうか。
前半は樹林地帯、見通しがあまり良くないので走っててそれほど面白いものは見られない。
途中給油に立ち寄ったNundrooという場所ではアボリジニの人が普通に買い物をしていた。
この近く(といっても100㎞単位だが)にアボリジニの人たちのリザーブ(保護区・居留区)があるためらしい。
ごく普通に洋服を着ていてごく普通に買い物をしていた。
昔ながらの伝統的な生活をしている人たちに出会うには、内陸部のアウトバックに行かないといけないようだ。
後半はその名もNullarborから。
背の高い樹木がほとんど生えない、乾燥した起伏のほとんどない平原がどこまでも続く。
東京都何個分、とかそういうレベルじゃない広さ。それがナラボー平原。
360°水平線というのはエビ漁船乗ってるときに体験したが、360°地平線というのは人生初の経験。
開拓時代、道路も無いここを超えようとした人はどんな思いだったんだろうか。
ナラボーの南の末端は海、そして崖。
ある意味グレートオーシャンロードよりすごい光景。
ウルルが世界の中心なら、ここは世界の果てといった感じ。
お約束の(?)Tommorow Never Knows を熱唱してひとり満足感にひたる。
歌い終わったらサクっと進んでボーダービレッジの手前25㎞でキャンプ。
本当はもう少し進んでも良かったのだが、生鮮野菜を消費してしまわないと検疫で没収されるのでもったいない。
玉ねぎの丸ごと一個分を輪切りにしてフライパンで焼いて食い、早めに寝袋へ。
…と、ここで一日が終わるはずだったが今日は違った。
ナラボーは乾燥していてめったに雨なんか降らないと思い、テントのフライシートを張らずに寝てみたのだが、夜中トイレに起きると、遠くの海上で雷が光っているのが見える。
まさかこっちには来ないだろうと油断していたらポツポツと降り出し、しかも風まで強くなってくる始末。
経験上オーストラリアの雨は強く降ることが多いので、もしそうなればずぶ濡れは必至。
大慌てでフライを張り、荷物をテント内に避難させて祈りながら再び寝袋にもぐりこんだ。
4/19
Border Villageのちょい手前-Balladonia 557㎞
幸い昨夜の雨は本降りにはならず、にわか雨で済んだ。
天気も良く、今日はオーストラリアで一番長い直線区間146.6㎞を通りそうなので少しわくわくしながら進む。
昨日と違い今日は左手方、海側からの風で気温がかなり低い。
ボーダービレッジに入る手前で、ナラボー初のサイクリストとすれ違う。
自転車にいっぱいの荷物を積んで、懸命に(?)ペダルを踏んで前進する様を見ると同じ2輪車乗りとしてめちゃくちゃ応援したくなる。
すれ違いざま片手をあげてエールを送ると、彼も気づいて手をあげて応えてくれた。
バイクも自転車並みに少ないから目立つんだろうか。
ちなみにナラボー横断の難易度的には
キャンパー≦普通車<<バイク<<<<<<<<<自転車
だと個人的に思っている。
ボーダービレッジでは検疫のため生鮮食品を持ってないか訊かれたが、持ってないと答えるとチェックもなく良い旅をと言われておしまい、ちょいと拍子抜け。
直線区間に入る前は、右手に高度差50-100mくらいの壁のような尾根が延々と続いていて、素直な風さえ入っていればパラでどこまででも行けそうな感じ。
横Gがいたら、「おっ、あそこから飛べそうじゃない?行ってみない?」とか言いそうなくらい。
まあ途中で降ったら恐ろしいことになりそうな気もするが。
直線区間の直前、Caigunaのロードハウスでランチ。
ついでに水も補給。3Lで75セント取られたが、場所が場所だけに納得。
かすかにしょっぱい味を感じたので、井戸水だろうかと思った。
看板のところで記念撮影、もう多分二度と通ることはないだろう。
そして直線区間。
通るころにはすっかり午後遅くになってしまったが、行けども行けどもまっすぐな道。
起伏のない場所を見つけて何度か写真撮影。
360°の地平線、その彼方へどこまでも続くまっすぐな道路。
20年くらい前のTVゲームの世界を具現化したような光景がそこにはあった。
直線区間が終わりしばらくしたところでキャンプ。
結局この日は3人のサイクリストとすれ違った。ちなみにモーターバイク乗りも3人見かけただけ。
この道ではバイク乗りも希少種なのかも。