フライト用語解説 その2 アクセルについて
まずは前回の要点の確認。
・計器はバリオとGPS!
・GPSは自分の速度と高度を知るのにつかう!
・バリオは自分が上がっているか下がっているかを知るのにつかう!
極論すればこれだけ、簡単でしょ?
さて今回はアクセルについて解説。
アクセルというと車についてる、踏むとエンジンの回転数が上がって速く走れる、あれ。
パラグライダーのアクセルも役目は全く同じ。速度を上げたいときに使うもの。
ただし原理は車とまったく違って、翼を風に対してより平行にすることで空気の抵抗を減らす感じ。
(厳密にいえば違うけど)
イメージとしては、走っている車の窓から手のひらを出した時を思えば簡単かも。
具体的には、ハーネス(シート)の足元についている棒を踏むことで行う。

写真下部の、ワイヤーのついた銀色の棒がアクセル。
英語だとアクセルとは言わず、スピ―ドバーと呼ぶ。

↑ 未使用状態

↑ 使用状態(80%くらい)
三角形の金具の位置に注目してほしい。
見て分かるとおり、赤いテープのベルトにつながった金具が他の物より下に来ている。
進行方向は左方向なので、翼が下に向かって傾く。(イメージできるかな?)
で、どんな時にアクセル(=速度を上げる)を使うか。
これはズバリ、向かい風方向に飛ぶとき&シンク(下降気流)帯を飛ぶとき。
効果的に使うとかなり効率よく飛べるようになる。
詳しい解説をすると長くなるので省略。
そしてアクセルには副作用があるのが珠にキズ。
これまたズバリ、翼が不安定&潰れやすくなること!
気流が乱れた場所でアクセル全開で飛んでいると、翼がなくなって(全部潰れて)一瞬のフリーフォール状態を味わえる。
大きく潰れると高度ロスもまた大きくなるので、向かい風でシンク帯だけど気流が乱れているような場所では、思いっきり踏みたいけど(怖くて)踏めない!もどかしい!みたいな状況。
ハングは構造上絶対潰れないので、そんな条件下でもおもいっきりスピ―ド出せるので有利。(←ハングやりたい理由の一つ)
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