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カラサの東90㎞~サンドファイアロードハウスの東100㎞ 走行距離530㎞
いつまでたっても快晴続き。もう3日は雲らしい雲を見ていない。
朝はそれなりに快適な温度だが、昼になると暑い。
そうなる前に、途中見つけた川(Yule Riverというらしい)で水浴び!
乾季なので水量はかなり少なかったが、全身洗ってきれいさっぱり。
こっちの川は養分が少ないためか日本と違って水がドブ臭くない。
昼過ぎにサウスヘッドランドで買い出し&昼食。
ここでちょっと面食らった公衆トイレ発見。
ドアはタッチ式自動、手洗い、液体せっけん、ハンドドライヤーはセンサー式で自動、おまけに使用中は軽やかな音楽が流れるという仕様。
西オーストラリアは資源ブームの影響でそうとう儲かっているなーと素直に感じてしまった。
給油の後さらに進む。
町を出てすぐ、鉄鉱石を運ぶ列車に遭遇!
驚くべきはその長さ!
優に2㎞はあろうかという長さの列車が原付バイクくらいの速度で目の前を横切っていく。
先頭2両の機関車だけでは足りず、途中にも2両の機関車がくっついていて、日本じゃまずお目にかかれない。
以前QLD州見た石炭列車も長かったが、こっちはそれ以上だったな。
午後一時過ぎ、海からの風が入り急に涼しくなる。
と言っても、乾いた熱風がぬるく湿った風になったくらいだが。
灼熱とウワサに聞いていたサンドファイアーロードハウスに到着したのは4時過ぎ。
海風のおかげで快適な温度で給油を済ませ、先へ。
ここから先は大陸一周で二番目に長い無給油区間で、その距離286㎞。
車なら何の問題もない距離だが、250㏄バイクで調子に乗ってかっ飛ばしていると燃費が落ちてガス欠になってしまう恐れあるので80㎞/hで経済巡航。
約100㎞ほど走ったにころでこの日は日没終了。
8/22
~ブルーム~フィッツロイクロッシングの手前90㎞ 530㎞
湿った風は夜になっても吹き続け、晴れているので放射冷却、深夜からは霧発生とお決まりのコース。
この辺りは地図で見る限り砂漠なんだが、実際に走ってみると意外と樹木が生えている。
この海からの水分おかげで木が成長できるんだなと妙に納得。
なんにせよテントが乾かないうちはきれいに畳めないのでしばらく太陽待ち。
9時過ぎ、ようやく晴れてきて一気に熱帯の日差しになりあっという間に乾燥。
遅めの出発になったが、本日はブルームに行く用事がある。
ハイウェーにはところどころにこのような警察の取り締まり目標を(親切にも)教えてくれる看板があるのだが、目標のところにFATIGUE(疲労)と書かれた看板を目撃。
どうやって取り締まるんだろうかまじめに考えてしまう。血液検査でもして乳酸値でも調べるんだろうか・・・?
と、3時間走りブルーム到着。
経済巡航なので320㎞走ってもまだリザーブを使わずに走れた。
ここに来た目的は食料品の調達(とついでに少々の観光)。
過去に日本人街が存在したこともあってか、アジア食品を置いている店があるのを確認済み。
無くなりかけていた料理酒と、昆布だしを探したがあいにくと昆布だしのほうは見つからず。
パースで買っとけばよかったと少し後悔。
代わりに腕時計が30ドルとまあ高くもない値段だったので購入。
バイクのハンドルに巻きつけて置けばナビをいじらずとも時間が見れるので便利。
昼食をとった後は日本人墓地に行って、当時の人たちの苦労をしのぶ。
ここは明治、大正期に入植して真珠の養殖に携わった人たちの墓地で、若くして(潜水病等で)亡くなった人も多いようだ。
和歌山などの紀伊半島の人たちが多いようだが、仙台と書かれた墓碑もあったりして日本各地から渡ってきたことが分かった。
中には無縁と書かれた墓碑も多く、すこし切ない気持ちになった。
ケーブルビーチも行きたかったが、あまり寄り道する気にもなれない暑さなのでスルーして先に進む。
ここから先はサバナ気候、初めてバオバブの木を見た(乾季なので葉は落ちている)。
この日も日暮れ後まで走り続けて終了。
晩飯にパースでだいぶ前に買ってとっておいた日本製のサバの味噌煮缶詰を食べたのだが、これがまた脂がのっていて非常に美味しかった。
が、このサバ缶がのちに厄介なことになるとは予想だにできずにこの日は就寝したのだった…。
8/19
シェルビーチ~カーナーボンの北190㎞ 走行距離460㎞
海の近くでキャンプしたため、湿度が高く朝は結露でしっとり。
日も登ってさて起きようかと思ったら外から人間のでない足音が聞こえる。
テントから首だけ出して覗いてみたらエミュー。
べつにちょっかいかけられるでもなく、写真を撮ったらさっさといなくなってしまった。
さて今日はまずはシェルビーチを見物。
その名の通り、白い砂浜すべてが貝殻でできている。
いや、砂は無いので貝殻浜というべきか。
大昔からの積み重ねとはいえ、何とも言えない不思議な気持ちになる。
石油が太古の昔の生物遺骸だって話は有名だが、生物の力はやはりすごい。
小一時間ほど走った後は、ストロマトライトのあるハメリンプールへ。
高校時代、生物の時間に勉強したストロマトライト。
35億年前から存在し、現在でもその基本構造を保って生活している藍藻類という生物の一種。
他の生物に競争で敗れたため、海流が弱く乾燥地帯にあるため蒸発が盛んで、塩分濃度が高いシャーク湾のような特殊な環境の場所でしか見られない。
あいにくと水温が低いのか酸素の泡を吹きだしているところは見れなかったが、なかなか興味深い場所だった。
見学者用に桟橋が作られているのだがその下にはおそらく巣を作っているらしく、ツバメが頻煩に飛び交っていた。
希少なストロマトライトもツバメ達にとってはただの岩にしかすぎないってことか。
午前中にはハメリンプールを後にし、先に進み始める。
この周辺は天然のお花畑が広がっていて、道行く人たちの目を楽しませてくれる。
絞りを開放して、一眼レフ風に。
途中ピンク色の花も交じっていたりして、少々和やかな気持ちになりながら次の町、カーナーボンへ。
日曜だが幸いにもIGAがやっていたので、3時過ぎに遅い昼食。
南回帰線を越えて日中暑いので、冷えたコーラが無性に飲みたくなる。
その点、IGAは冷えた缶コーラを置いてることが多いので助かった。(コールズやウールワースはペットボトルしかないことが多い)
この日はカーナーボンから190㎞ほど走って終了。
8/20
~カラサの東90㎞ 530㎞
赤砂の広がるキャンプ地を出て、ハイウェーをひた走った1日。
この辺りは大陸一周ルートの中でも最も乾燥した地域。
それまで多かった低木がこの辺ではかなりまばらになり、半砂漠のような感じ。
途中で見かけたメサ地形。硬い地層は風化が遅いため、テーブル状に山ができる。
4時過ぎにカラサに到着、ショッピングセンターで生鮮品の買い出しと水の補給。
ここではバイクのシガー電源からUSB電源に変換できるユニットと、ノーザンテリトリーの地図も合わせて購入。
USBから乾電池に充電できる充電器を持っているので、これで灯り用の電池の残量を気にする必要がなくなった。
8/17
パース~ジェラルトンの北20㎞ 420㎞
前日は、以前泊まった1泊10ドルのキャラバンパークに泊まろうと思ったらのになぜか断られたためパースの北にあるナントカステートフォレストという場所でしかたなくキャンプ。
朝起きてみると曇り空で少し肌寒いくらい。
先は長いが、今回は燃料節約のためエンジンの回転を7000回転、85㎞/hくらいまでに抑えてゆっくり走る。
午後からは晴れてきて、快適な温度で気分よく走る。
ジェラルトン周辺は小麦畑に加えて、菜の花畑!
北海道にもこのくらいの規模のがあるみたいだが、さすがこっちのはさらにでかいかもしれない。
春のの匂いを嗅ぎつつ、夕方前にはジェラルトンに到着。
スーパーで生鮮品を買い出しして、そこから20㎞くらいまで走ってこの日は終了。
8/18
~ハットリバー公国~シェルビーチ 400㎞
朝から晴れ。
今回の目的地のひとつ、ハットリバー公国は約1時間ほどの距離。
前もって登録しておいたナビの指示に従って走るが、ナビの示す道と道の案内標識が違う!
この辺は給油地点が少ないのでムダに走りたくないところ。
多少遠回りになるが標識の通りに走って無事到着。
ナビ指定の道はゲートが閉まっていたみたい。
ハットリバー公国については、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E7%8E%8B%E5%9B%BDこちら参照。
この人がハットリバー公国の元首、レオナード公。結構いい歳のじいちゃん。お仕事は訪問者を案内すること?
レオナード公の像。なんだかシュール。
公用車(?)。なんとロールスロイス。ナンバーもオリジナル。
ただし町に行くにはウエスタンオーストラリアナンバーの奥さん(公妃様)の車で行くらしい(笑)。
この国、日本人には人気があるらしくお土産が。
…とまあいろいろとネタにはなるけど、根幹産業が農業なので特に面白いものは他にない。
帰り道には尻尾の太いトカゲ。ふつうは逃げていくものだと思っていたが、ちょっかいかけると口を大きく開けて威嚇してくる。
後で調べたらマツカサトカゲというやつで、日本で買うと最低でもウン万円からの世界らしい。
行きと帰りに計3回は見たぞ、こんなん。
(めったに通らないが)車にひかれたらかわいそうなので道路の隅で放してやった。
この日はストロマトライトのあるシャーク湾からさらに60㎞ほど先の、シェルビーチ付近でキャンプ。
ちょうど新月の日で、しかも周りに大きな町(の灯り)もなく、周りに障害物のない真っ平らな平地でテントを張ったので、ものすごい星空を堪能。
この光景は一生忘れないだろう。